2022年06月23日お知らせ
「感染症と環境問題」について講義を受けました。
本校が取り組んでいるWWL(ワールド・ワイド・ラーニング)事業では、大学や他の高校、企業と連携し、深い学びを実践していきます。
6月20日(月)には、国際教養科1年生80名が、昨年度から新設された「グローバル探究」の授業の中で、元京都大学霊長類研究所教授(現京都市生物多様性県東部会長)の湯本貴和先生から「感染症と環境問題」というテーマで講義を受けました。
今私たちが暮らしている時代は、地球の歴史の観点からは「アントロポセン(人新世)」と呼ばれており、後世になって地質を発掘すると、プラスチックやコンクリートが大量に出てくる時代であるそうです。また、感染症が広がる過程について、「自然宿主」というキーワードをもとに説明して頂きました。病原体にとって都合がよいのは「長期間」かつ「広範囲」にウイルスが広がることであり、エボラ出血熱のような強い毒を持ったウイルスよりも、現在世界中に広がっているコロナウイルスのような弱毒性のウイルスの方が、ウイルスが生き延びることができるという利点があり、将来的にはコロナウイルスも弱毒化した状態で人間と共存する(自然宿主)、一般的な「風邪」のような症状が軽い病気になるそうです。
さらに、先生のコンゴ共和国でのフィールドワーク経験を、多くの写真と共に紹介して頂き、特に、昆虫食の場面では生徒たちに大きなインパクトを与えていました。
このような外部講師による講義を通して、学びのモチベーションが高まり、探究学習が一層充実したものとなることが期待されます。 国際課