2022年12月15日お知らせ
「外務省高校講座」の講義を受けました。
千種高校は国際理解教育に力を入れており、世界情勢に詳しく、海外経験のある講師を招いての国際理解講演会や、10か国の異なった国の方を招いて講義をしていただく異文化理解講座、英語圏に関わらず世界各地からやって来る留学生の受け入れ等、様々な取り組みを行なっています。その取り組みが評価され、2013年より、毎年、ユネスコスクールの認定を受けています。
12月13日(火)には、国際教養科2・3年生93名が、「グローバル探究」の授業の中で、また、授業後の時間には普通科を中心とした44名の生徒が、座談会形式で、外務省大臣官房在外公館課長をされている吉田昌弘先生から「外交という仕事」というテーマでお話を頂きました。
先生は千種高校の卒業生で、高校時代は数学を得意としていた、どちらかと言うと理系型の生徒だったそうです。しかし、当時から活発に行われていた千種高校の討論の活動の中で、様々な社会の問題について調べ、考える機会が多くあり、また、当時、世界情勢が冷戦時代から湾岸戦争へと大きく変化していたこともあって、「自分も社会を変える存在になりたい」という思いから、外交官を目指すようになったそうです。
講義は、「外務省について」、「日本外交の5つの取り組み」、「仕事の経験談」、「千種生へのメッセージ」という4点を中心に、お話いただきました。
「千種生へのメッセージ」のところでは、「可能性は無限大。まずは一歩を踏み出そう。」「自分の頭で考え、行動する習慣をつけよう。」「努力を継続することが大切。」「厳しい状況にあるときこそ、そこに面白さをみつけよう。」「英語はきれいに話すことよりも伝える内容」など、生徒の心を揺さぶる熱い言葉を次々と頂きました。
日本と世界を結ぶ懸け橋となり、外交の現場で活躍されている吉田先生の講義は、生徒たちにとって、人生の先輩から、生き方を学ぶ機会にもなったことと思います。短い時間でも充実した有意義な時間となりました。 国際課