2024年10月17日お知らせ
「エシカル消費とSDGs」について講義を受けました。
本校が取り組んでいるWWL(ワールド・ワイド・ラーニング)事業では、大学や他の高校、企業と連携し、深い学びを実践しています。
10月15日(火)には、国際教養科1年生80名が、「グローバル探究」の授業の中で、一般社団法人中部SDGs推進センター副代表理事の百瀬則子先生から「エシカル消費とSDGs」というテーマで講義を受けました。
まず最初に、SDGsの生まれた背景と「エシカル消費」とは何かについてお話いただきました。SDGsとは国連全加盟国(193か国)が合意した、より良い世界を目指すために、2030年までに達成すべき目標であり、「誰一人取り残さない」ために全人類がその実現のために努力するべきものであること、また、今後10年間で最も深刻なリスクは、「気候変動対策の失敗」であることが、例えば2023年のダボス会議においても議論されていることなどを紹介して頂きました。
50年後、100年後の子供たちの幸せのために、持続可能な社会を創る努力を、今こそ行う必要があり、そのために私たち一人一人ができることの一つが「エシカル消費」であるそうです。「エシカル消費」とは倫理的な消費、すなわち、消費者が商品やサービスを選ぶ際にその生産過程や仕様が環境や社会に与える影響を考慮して選択することを意味し、環境、社会、地域を考慮して作られた商品を購入することで、社会課題を解決する買い物です。
今日の講義では、グループに分かれて、実際にエシカル商品を手に取って、その商品の魅力を他のグループの生徒にもポスターと説明で発表するということも行いました。フェアトレードのコーヒーやチョコレート、WFPやレインフォレスト・アライアンスのマークのついたチキンラーメンやポテトチップスなどの紹介を互いに行うことで、短い制限時間の中でも、生徒たちは様々なエシカル商品について、理解を深めることができました。
授業の最後は、「今回の授業で、何か物を買うときに、値段や品質だけでなく、エシカル消費という視点でも適切な商品を選ぶことの大切さを学びました。」という代表生徒のお礼の言葉で締めくくられました。SDGsを改めて身近な自分事として考え、行動するきっかけとなったようです。 国際課